家に帰って最初の仕事は薪の火起し。
焦ると火がつかない。
薪の置き方を工夫し、火が熾きることだけを念じる。
「パチッ・・・・・パチパチッ・・・・・」薪に火がつき始めると
この間隔がだんだん短くなる。
この一連の作業は、気持が『動』から『静』に変わるスイッチのよう。
家に帰って来るまでの慌ただしさがうそのように、時間がゆっくりとながれ始める。
2階までの吹き抜けに延びた 煙突からも熱が放出。
ほとんど建具のない家だけど、
おかげで家中どこにいてもここちよいあたたかさ。
だから家族は、
いつでも 好きな場所で 好きな格好で 好きなことをしている。
どんな時でも薪の燃える音をBGMに・・・。